新着情報

神戸での第64回日本産科婦人科学会 学術講演会ポスターセッションに発表して

「東京オペグループの分娩および手術統計 最近30年間のデータのまとめ」を基に演題名「1981年から30年間の骨盤位分娩64,528件における分娩様式の変遷と児死亡率」を発表してまいりました。当日会場には佐藤喜一会長はじめ諸先生方にご来場いただき、誠にありがとうございました。

今回の発表のポイントは1980年代、骨盤位分娩の帝王切開率の増加、児死亡率の減少共に有為であったが、1990年代以降、骨盤位分娩の帝王切開率は増加し続けているものの、児死亡率は減少せず横ばいであるというものです。さらに過去3年間のデータでは、骨盤位分娩は経腟分娩において帝王切開分娩より児死亡率が明らかに高くなっていました。骨盤位では頭位分娩に比べ、先天異常や早産の頻度が高くなることが文献から指摘されています。

骨盤位経膣分娩においては、インフォームドコンセントを取ること、症例を選び熟練の産科医が立ち会うことで予後が改善するとの見解も出されています。発表後の質疑応答では日本医大武蔵小杉病院朝倉啓文教授、座長の慶応大田中守講師からコメントをいただきました。それは、今回のデータが30年間会員の先生たちが毎月登録された膨大かつ貴重なデータであること、今後会員の先生たちは骨盤位分娩をどのように取り扱う予定でいらっしゃるのか、アンケートなりで調査をされては如何かというものでした。20世紀、骨盤位牽出術は産科学の主要なテーマでありました。現在はその約95%が帝王切開になっているという我々のデータ、開業産婦人科施設に置ける実態調査と今後の意識調査を組み合わせることで、骨盤位分娩取り扱いに対する洞察がより深まるものと思われます。アンケート調査へご協力いただければ幸いです。

また、今回の演題は今年10月にローマで開催される 第20回FIGO のポスターセッションに採択されました(A 30-year case study based on 64,528 breech presentations; Changes in delivery mode and infant mortality.”)。これも偏に会員の皆様の日頃の成果と嬉しく思います。

最後になりますが、長年に渡りデータ登録、管理をしていただいている古川宣二先生、町田利正副会長、佐藤喜一会長はじめ仁泉会事務局の皆様、演題発表の発案から校正まで親身にご指導下さった竹村秀雄副会長に御礼申し上げます。

窪谷 潔(TOG593)千葉県

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TOG冬季研修会・懇親会を開催して

幹事:副会長 町田利正

はじめに、本会に参加され、会場内で急逝されたTOG 473 深川俊太郎先生のご冥福を、慎んで祈り、奥様、ご家族様に心よりお悔やみ申し上げます。

TOG冬季研修会並び懇親会は平成23年11月18日から3日間、箱根で行われました。会場は芦ノ湖畔 ザ・プリンス・箱根です。

19日の研修会・忘年会に向け、18日は佐藤喜一会長ご夫妻をはじめ30名が、東京駅をバスで出発、箱根湯本経由で、宮の下の冨士屋ホテルへ。昼食の「名物カレーライス」は、営々と受け継がれてきた、西洋人好みの濃厚な味でした。天候はまずまず。紅葉の時期にピッタリ一致したとの事。

近くの彫刻の森美術館は、山腹を利用し、箱根の自然と彫像が溶け合っています。現代彫刻の粋、ロダン、ヘンリー・ムーア、マルタ・バン、ピカソ、佐藤忠良、北村西望等の傑作が、刈りそろえた芝の周辺に佇み、我々を迎えてくれました。内輪話ですが、長崎の『平和祈念像』の作者 西望は『将軍の孫』を展示中。その孫の1人が我が家の副院長。彼の美意識では、腹部Ope創は醜くてはならない、と美容外科顔負けのNahtをします。お見せ出来ないのが残念。それは兎も角、まずは箱根第1の美術館を探索しました。

我々は今、外輪山の内側にいます。早雲山からロープウエーを乗り継ぎ、大涌谷を一跨ぎし芦ノ湖畔の桃源台をめざします。眼下にむき出の地面から水蒸気ガスが立ち昇り、太古の箱根山が、ちょっぴり偲ばれます。
箱根は朱に染まる樹木が少なく、紅葉鮮やかとはいかないはずです。しかし、ホテルマンの、今が見頃と云うのを思い出し、通過する峰々、周辺の山達をじっくり俯瞰すると、針葉樹を除き、立派に錦を織りなしています。見直しました。7年寿命が延びる?大涌谷名物、熱々の黒卵を齧りながらザ・プリンスへ。

前夜祭は約50名が参加されました。進行は窪谷潔先生。
会長、副会長 関根憲治先生のご挨拶と、初参加や久しぶりにお目にかかる先生方のお話しがあり、理解と親睦の根が深まりました。食事はホテルメニューのフレンチ。奥様方はバスからの話題が尽きないご様子。
前夜祭の主題は「大箱根カントリークラブ」NO1~18番ホールの攻略法。伝授するのは杉山力一先生。「肩の力を抜いてー、球をよーく見る、以上!」。全員ダダダァ-と前倒れ。ちげえねー。最近は天気予報がよく当たります。
明日は終日、しっかりした雨日だと。予報官の勘違いを望むのみ。

19日、観光組は、雨を恨みながら、芦ノ湖畔を通り、仙石原の広大なすすき野を横断、外輪山を越えて、富士サファリパークへ。そのまま約1時間、車中で、徘徊する、熊、ライオン、トラ等をみる、ざーざー降りにも拘らず、歩き回る猛獣達は、ホスピタリティがありますね。
次いで、ラリック美術館、アール・ヌ―ヴォーとアール・デコを体現した工芸美術作家ルネ・ラリックの作品群が展示されています。宝飾とガラスの工芸品。館内で一休み。森を背にした小さな池には水蓮が。少し離れて半円形の橋がある。ジベルニーのモネの庭園の縮小版だ。降り注ぐ雨が似合います。

ここでランチ。ボジョレー・ヌ―ヴォ―に新鮮な地野菜に魚と鶏肉のカジュアルフレンチ。絶品でした。松信堯会員のお孫さん2人は観光組に入り、ライオンや象をカメラで映したり、ラリックではノートとりです。松信ウイメンズクリニックは、利発な2人で、2代先まで安泰です。雨にぬれて、箱根関所跡へ。よく再現されています。「入り鉄砲に、出女」。箱根は「出女」がターゲット。でも、世に云う厳しい吟味はなかったようです。

ゴルフ組は、主催者の、普段の行いが問われそうな土砂降りの中、ハーフを回って終了。評論はなしとの事。優勝は窪谷先生、ベスグロは杉山先生。
こう云う日は、若者の日なんでしょうかね-、山崎先生!

研修会はTOG会員の特別講演 『私の考える安全医療とアメニティ―実践を通して―』座長は宮川智幸先生。演者は、浦野晴美先生と 西川正博先生。
久々に「アメニティ」の講演です。浦野先生は、新装のクリニックで、出産環境を再構築し、助産師を柱に、きめ細かい自然出産を実践中。ICで自院の出産理念に共感できる妊婦に限定。西川先生は、動画で日常の妊産婦との生の接遇光景を、出産から育児支援まで示されました。西川ワールドはバージョンアップです。両先生にはご苦労でしたが、1つ1つが新鮮で、勉強になりました。
また、場内で、NCPRの『空気・酸素ブレンダー―OA20 (サンユーテクノロジー社)』の商品展示をしました。会員のご要望が多ければ、TOG特別価格の交渉もできそうです。事務局へご意見を!!

大忘年会は80人以上の会員が参加されました。司会進行は、宮川、窪谷先生です。佐藤会長、関根副会長のウエルカムスピーチ。日産婦医会の理事会後、片瀬高(医会常務理事)会員と駆けつけた、竹村副会長の挨拶の後、糸数健先生の乾杯と挨拶、次いでホテルの中島料理長より、本夕のメニューの紹介があり、ディナーに移りました。

料理長は主催者の勝手放題な望みに応え、地場の新鮮な特産野菜、駿河湾、相模湾の海産物を使った、特別な一品料理をずらっと、勢ぞろいしてくれました。
酒は、特産の地酒を用意。焼酎は美味しい物、と注文したら「魔王」、「村尾」が到来。そして何故か「農家の嫁」、「明るい農村」が来ました。「農家の嫁」のどこがうまいのか、判りませんが、今、大人気の銘柄とか。醸造所をみると皆、鹿児島。だったら、昇眞寿夫先生に頼めば良かったと、悔やみました。

今年は、本日を含め、辛くて、重い、忘れられない年になりました。
それでも会場は、慎みの中にも、TOGらしい暖かい交流の輪が随所に見られ、佐藤会長を軸に、忘年会は盛り上がりました。TOGファミリーは健在です。
終盤に、アメリカと日本で活躍の、キィボード奏者中林万里子さんの演奏と旧・湯ヶ島町の郷土芸能、天城連邦太鼓の勇壮な 響きが腹の底まで届いたところで、佐藤会長から、来年の開催地発表!!
安芸の宮島(広島TOG454  久松和寛先生)
閉会の辞は、町田。佐藤会長の強い後押しを頂きましたが、今回は多くの会員、奥様、ご家族の参加を頂き、主催者は感激ひとしおです。諸般の困難にも拘らず、主催者を慮り、無理をおして、箱根へ集結頂いた事は明白です。木野秀郷先生、松信先生をはじめ、多数のご家族様も参加されました。ただ感謝あるのみです。TOGの一体化、『同じ屋根の下で寝起きし、美味しい食事に、おしゃべり』。その真髄をみました。望外の幸せです。今日の雨は私の不徳の致すところ。明日は、念願の富士山を念力でお見せします。

2次会は、40人を越え、三宅馨先生のリードで、今後臨床で実施される胎児モニタリングのTOGとの関わり、岡山の特別養子縁組み等が紹介され、あとは忘年会の余韻を制限時刻11時まで楽しみました。

20日は、元箱根から湖尻まで、観光船で湖をほぼ縦断。富士は見えないが、外輪山の頂きが明るい。バスは盆地の底から、くねくね登り、トンネルを通過して、乙女峠へ。現れました!、富士山の全容が。笑顔がはじけ、拍手、々々。頂きには雪と薄い雲。裾野の端まで全開です。嬉しい記念撮影ができました。旧岸首相邸、旧秩父宮邸を見学して、最後の昼食、「名鉄菜館」へ。この中国料理もなかなかのもの。午後1時に、羽田・東京組、新横浜組に分かれ帰路へ。お世話頂いた全ての方に感謝致します。有難うございました。

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TOG創立59周年総会・前夜祭を企画して

TOG創立59周年総会・前夜祭を企画して

担当 町田利正

TOG創立59周年総会・前夜祭の開催は、TOGの拠点、佐藤喜一会長施設の甚大な被害から、如何なものかと思われましたが、「例年通りおこなう」と会長が指示され、開会に至りました。準備期間と案内時間が短く、出席者数は10日前まで、例年の約半数。そこで神の声(会長FAX)があり一気に上昇。前夜祭は90余名、総会は80名を越しました。

前夜祭:8月20日17:00 竹村秀雄副会長の開宴を祝う挨拶の後、関根憲治副会長が登場。挨拶の後、滅多に姿を見ない東京の著名産科医、墨東病院事案後の課題改善に尽力した、前江戸川区産婦人科医会長鈴木国興会員を紹介。
村上京子先生の乾杯で宴が開始。談笑の輪が随所に見られ、オークラの特別料理を楽しみました。真っ先に消えるブースは寿司の「久兵衛」です。

地域代表の話は6名。近況や、産婦人科医療の問題点等を5分間にまとめて話されました。それぞれが歯切れよく、心に響くスピーチでした。

冬季研修会in箱根の案内は担当の町田です。
①前日の11月18日に、東京駅をスタート。宮の下の富士屋ホテルで名物のカレーを賞味。近くの彫刻の森美術館を見学。ロープウエイで大涌谷を空中散歩。桃源台から会場のホテル、ザ・プリンス箱根へ。温泉につかり、翌日のゴルフ、或いは観光にそなえ、全員で食卓を囲み、寛いでいただきます。
②19日、ゴルフ組は大箱根カントリークラブ。昨日から、女子プロ公式戦CATレデイスゴルフトーナメントを開催中の名門コースです。観光組は、旧道の杉並木を散策、箱根の関所をみて、ラリック美術館でアールデコの美術品を鑑賞、本物のオリエント急行の車両があり、喫茶可能。その後、御殿場に降り、富士サファリパークへ直行。天気がよければ、富士山がバッチリ。車中で、ライオン、トラ、豹の群れをみます。これが圧巻。そしてホテルへ帰着。本番の研修会は、斬新な産科医療と、アメニテイを実践中の、東の浦野晴美先生、西の西川正博先生にスライドを交え講演頂きます。そして学術講演を1席。その後はザ・プリンスの総力をあげた食事を堪能。懇親会を行います。全ての部屋は芦ノ湖側。各部屋はゆったりした広さ。お子様連れに最適です。
③20日は、芦ノ湖を船で半周、ガラスの森で、オールドベネチアングラスを見て、御殿場へ。東山の岸元総理邸を見学、名鉄菜館で中華の昼食。御殿場ICから新横浜駅、羽田、東京駅へと回り「さようなら」。沢山のご参加を!。

エンターテイメントはソプラノ歌手鈴木慶江のミニリサイタル。
プログラムは①オンブラ・マイ・フ、②夏の思い出、③浜辺の歌、④初恋、
⑤プッチーニ:歌劇「ジャンニ・スキッキ」より~私のお父さん~、⑥グノ―:歌劇:「ロミオとジュリエット」より~私は夢に生きたい~、⑦マスカーニ:歌劇「カヴァレリア・ルスティカ-ナ」より~間奏曲~(ピアノソロ)、⑧シューベルト:アヴェ・マリア、⑨プッチーニ:歌劇「トスカ」より~歌に生き恋に生き~、⑩ドヴォルザーク:歌劇「ルサルカ」より~月に寄せる歌~、⑪カッチーニ:アヴェ・マリア、⑫プッチーニ:歌劇「トゥ-ランドット」より~誰も寝てはならぬ。
そして自然体のトークは、品格がそなわり絶品です。イタリアの留学時代、
マリア被昇天の8月、夜のパティオ、請われて歌ったドイツ語とラテン語の
アカペラ『アヴェ・マリア(シューベルト)』。家々の光が次々に消え、静まり
返った町の中で彼女の歌声だけが天空に舞ったそうな!。
フイナーレは、勝手に「ふるさと」と決めつけ、歌詞カードまで作成。なん
とそれが実現、大合唱に。日本が壊れそうな日々、場内の心が1つになりました。隣の片瀬高会員は知る人ぞ知るオペラ通。プッチーニの3曲にドヴォルザークの「ルサルカ」は重量級で声の耐久性なしには歌えない。鈴木さんは本格派のオペラ歌手である。「ルサルカ」に入魂の気合をみせた。そして、アンコールを「トゥ-ランドット」にしたのは自信の表れ、と解説してくれました。

宮原通義先生の閉会の挨拶後、故杉山先生を偲びながら恒例の『聖者の行進』。
二次会は別室で、フリートーキング。三宅馨、古川宣二両先生の司会です。
三宅先生の、類まれなユニークさは健在で、今回は昭和天皇の玉音放送、今上天皇の震災被災者へのお言葉を持参し、配布しました。
大震災、被曝が語られ、その後は、日本の行き先や、社会経済を憂う声に声。
止まるところを知りません。TOGは雄弁家の集合体です!!。

総会:8月21日9:00開始。
竹村副会長のウエルカムスピーチ。
久松正典運営委員長が、前年度の事業報告と併せ、大震災被災会員の支援募金活動の中間報告をしました。委員会の構成、被災の実態調査、募金を1~3次まで実施、配分基準と配分のプロセスを説明。
住田光生顧問公認会計士が前年度の収支報告。経理は適正であった。
この度の被災者支援募金は、TOGの正規事業である。個々の税務署の裁定基準に差異はあろうが、支援金の税務対策はおこなうべし、との見解を述べた。

☆会長講演:東日本大震災-終りなき原発被災のなかで- 佐藤喜一会長
TOG会員の支援金への謝辞に続き、ご自身の被災体験を述べられた。施設が巨大なだけに、建物の被害は甚大です。側壁のひび割れ、天上が抜け、垂れ下がる落下物。入院患者の避難光景。放射能の拡散による危険度をレベル0~6まで設定、職員のアクションを明示。患者や妊婦の減少の推移。時間と共に明らかになる恐怖。若者が消え、産業がしぼみ、仕事がなくなる。そして、現在の状況と心境を語られました。亡き父との会話『人生は運』か『能力』か?

☆特別講演:『周産期医療における新生児科医の役割』-過去、現在、未来―
東邦大学医学部新生児学教室  与田仁志教授。
産科医療補償制度が始まり、出生直後の児の管理が問われ、また、退院までの観察・ケアーを指針化する動きまでが、新生児科の一部にあると聞きます。
「何でもガイドライン」は腰の据わった医療を行うTOGには迷惑ですが、late pretermを含む新生児管理は、常に学習する必要があります。
今回は日本で唯一の新生児学講座教授の与田仁志教授に総論的な講演を依頼。日本の診療レベル、医療統計、現在の問題点を示され、医療機器、医薬品、医
療技術、周産期医療システムの進歩について話されました。
講演後の話です。与田教室は、新生児管理のスキルアップのため、産科医の研修を受け入れます。『いつでもどうぞ!』との事です。周産期人材育成室が窓口です。東邦大学のHPを参照して下さい。希望される先生、ご子弟は是非ご相談下さい。

☆ランチョン講演:プラクティカル胎児診断―見るべき所見・見ない所見―
(サムスンメディソンジャパン株式会社協賛)
長崎大学医歯学総合研究科展開医療科学講座産科婦人科学分野  増崎秀明教授。
増崎教授は九州の実践セミナーでおなじみの講師。いつも大好評です。
短時間の中、メリハリの効いた実践的なご講演をして下さいました。
検診の時期と目的、スクリーニングと精密検査、週数別のスクリーニング、NTについて、胎児の形態スクリーニング、胎児超音波診断のピットホール等。
そのまま、直ぐに役立つ、名講演です。

TOG海外メデイカルツアー2011は、三宅先生のスライドショーです。
カリブ海の明るさ、美しさが目の前に展開します。村田教授は6回の船上セミナーを開講。研修会報告後の三宅節が秀逸でした。人生の生き甲斐や、目標を個性豊かに語ってくれました。
最後は柴田穣一先生の挨拶。創立59周年総会・前夜祭は無事終了しました。

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第2回TOG 認定NCPR(Aコース)講習会を開催して

「第2回TOG 認定NCPR(Aコース)講習会を開催して」

副会長 町田 利正

産科医療補償制度のHPに原因分析結果の報告書(要約版)があり、多くの症例で、医療者にNCPRの認定取得と手技のスキルアップが求められている。
また、7月7日の日経新聞は、補償を2回連続利用した診療所に対し、運営機構がNCPRの習得を勧告したと報道した。
今では、出産時の新生児蘇生法が、NCPR(ガイドライン2010準拠)が標準になった感がある。

TOG運営委員会は、昨年第1回認定NCPR(Aコース)講習会をMax 48名で行ったが、受講希望者が定員数をこえた。そこで、アンケート等の結果をふまえ、本年は改訂版日本の救急蘇生ガイドライン2010に基づく第2回認定NCPR(Aコース)講習会を開催することにした。なお、本講習会の受講によって従来の認定者はup date修了と認められる。

企画・運営は町田、柴田委員に宮川、窪谷両委員が担当した。そして終盤に、今後TOG事務局で会の実務を担う新職員、佐藤秀臣さんが参加、準備を整えた。
受講者は、医師17名、助産師22名、看護師9名、up date受講者が15名。
インストラクターはメインが昨年に続き加部 (愛育病院) 先生、それに内山(女子医大)先生、近藤(多摩小児総合)先生、齋藤(杏林大助産師)さん。新たに中野(愛育病院)先生、齋藤(筑波大)先生、印出(日医大永山)先生が加わった。Iコース認定者の町田、柴田先生は補助者にまわった。

公認番号 11-0225-A-13の第2回 TOG認定NCPR(Aコース)講習会は、平成23年7月3日、(株)明治 本社会議室で午前11:00から1人の遅刻者もなく開始。プレテスト、主講義、基本手技、シナリオ演習と遅滞なく進み、ポストテスト、集合写真撮影と全てをクリアして、予定通り午後4:05に終了した。

この度は、いまだ原発被害の終息をみない、福島から佐藤会長が、仁泉会の理事長秘書松川さん、両高橋さんを伴い出席され、開会にあたり、ご挨拶をされた。そして、シナリオ実習まで熱心に視察された。受講者の真剣な取り組みに深く感銘を受けられたご様子であった。

プレテスト、ポストテストを封印して持ち帰り、実施報告書、証明写真とともに学会NCPR普及事業本部へ郵送し、本講習会は全て終了した。

今回も、講習会が1日で完結し、北海道から沖縄まで、即日帰宅できる様プランニングしたため、昼食時間が確保できず、受講者に菓子パン程度の腹ごしらえで我慢してもらった。昨年から解決できない課題が残った。

株)明治には本社の会議室を借して頂き、当日の講習会の運営にも協力をえた。
いつものことですが、改めて感謝申し上げます。

また、後日、インストラクターの諸先生に感謝の気持ちを伝えたところ、受講生の熱意にうたれ、次回もお手伝いしたいと、異口同音のご返事があった。
関連された各位に深謝いたします。

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TOG海外メディカルツアー2011を企画・担当して

TOG海外メディカルツアー2011を企画・担当して>


Ⅰ.はじめに

当初より定員30名の予約も順調でしたが、3.11の大震災により直接被災された方もおられ、実施(催行)すべきかどうか正直かなり迷いました。中でも会長が被災されておられる事を知り、これは旅行している場合ではないと考え、JTBを介して参加の意志を最終的に確認させて頂いたところ、約20名は参加の意志ありとの結果にて、しばらく相談の後、旅行は実施する事となりました。

止むなく旅行を断念された方々、そして迷い乍ら最終的にキャンセル料が発生してしまった方々には、誠に申し訳なく思うばかりで、未だに胸が痛むものです。3.11大震災後の国内事情を考えて特例の案件としてキャンセル料減免を交渉してもらったのですが、日本国内の事象との理由で、国際便の航空券予約と海外船会社企画のクルーズ予約には、元来のルールと規定が適応され、キャンセルのタイミングによってはキャンセル料が発生してしまい、手の打ちようがなく申し訳ありませんでした。

また、被災された方々におかれましては、自院の整備、地域の復興、地方経済の建て直しなどまだまだ課題も多いでしょうが一日も早い再起と立ち上がりをこの場を借りて祈念申し上げます。がんばろう日本!

Allure of the Seas(22万t)

Allure of the Seas(22万t)

記憶に刻まれた洋上セミナー

記憶に刻まれた洋上セミナー

Ⅱ.旅行について

1.430日午後130分成田空港北ウィング出発ロビー集合

参加者18名(飯藤先生は現地参加)とJTB担当者松野氏、牛尾課長及びJTB添乗員臼田愛子さんが合流し、自己紹介後、旅の説明と注意事項などあり、出国ゲートへ移動となりました。いよいよ出発です。

今回洋上(船上)セミナー講師の村田雄二先生(大阪大学名誉教授)ご夫妻にはご多忙の中、特別にお願いを申し上げ、ご同行参加して頂きました。参加者一同は皆期待に胸も膨らみ、ワクワクニコニコでの出発でした。

2.マイアミ・フォートローダーデール港よりアリュール号へ乗船

マイアミ到着翌日の午前中ホテルにて村田先生によるメディカルセミナー「アメリカのお産 -光と影-」を受けた後、バスにてフォートローダーデール港へ向かいました。港が近づくと、世界最大規模22万トンのアリュールは、一目瞭然でした。とにかくでっかい!

乗客定員も5,400人、クルーズメンバー2,000人とスケールも別格です。早速出国乗船手続き後、各自船室へ案内されました。78日間の我が家との対面でした。しばらくして午後4時から全員参加の避難訓練は、指定集合場所での点呼もあり、流石に米国国内法に基く厳格なものでした。定刻午後5時に予定通りの出航となりました。22万トンの最新クルーズ船は、長さ360m、幅64m、高さ65mと予想をはるかに越えた巨大な建造物であり、揺れも少なく、船酔いも全く心配ないものでした。とてもスムーズな出航であり留意しないと気付かないほどの静かさでした。ボンボヤージ!

3.バハマ・セントトーマス・セントマーチン島(バージン諸島)

東カリブ海は、コロンブスの新大陸発見以来、当時の烈強国(スペイン・ポルトガル・オランダ・イギリス)が領有権と富を求めて、長年月の争いを繰り返した海域であり、当時から海賊という名の国益を担う公営窃盗団が出没していた歴史的地政学的に重要な地域であるとの事でした。

気候は温暖で樹木も生い茂り、自然環境の豊かさが実感されました。日本の南国を思い出す類似の植生でもありました。土壌も豊かでコーン、コーヒー、カカオ(チョコレート)、マンゴー、グァバなど農産物も豊富でした。

今もなお、プランテーションの跡地が散見され、奴隷制度が最近まで残っていたとの事でした。植民地や奴隷制度の歴史を経験しないで済んだ日本の強運を今更ながら思いおこされるものでした。神国、日本。ガンバレ、日本!

Ⅲ.旅をふりかえって

この度の「TOGカリブ海メディカルツアー」は、道中でリビアのカダフィ大佐の実子殺害や国際テロ組織アルカイダのリーダーウサマ・ビンラディン容疑者の殺害、そしてオバマ米国大統領によるホワイトハウスから全世界へ向けての演説生中継・・・etc様々なビッグニュースが飛び交っている中での旅でした。

そのような緊迫した世界情勢の中でしたが、今回の旅は一生に幾度も味わえない究極の価値を追求したものであり、参加された方々にはきっと生涯忘れられない良い思い出となった事でしょう。どこまでも限りなく続く紺碧の海原と水平線、世界最大の豪華客船でのクルージング体験は、日々の忙しさから開放された非日常の中で夢見心地の桃源郷でした。また、村田雄二先生によるセミナーは、参加された先生方から「実務に役立つ内容だった」「解りやすかった」と大好評でした。その際のスライド資料は、村田先生のご好意により参加できなかった皆様にも一部ですがお手許にお届けさせて頂きますので、お土産替りにご参照下さい。

この旅は私にとりまして、TOG会員の親しい先生方と共に過ごせた至福の時空間として冥土へも持っていけるしあわせで楽しい思い出となりました。3.11大震災の傷も癒えぬ中で、今回の旅行を許可して下さった佐藤会長、久松運営委員長はじめ、講師の労を快諾して下さった村田先生ご夫妻そしてご多忙の中を都合つけて参加して下さった先生方と奥様方には改めて心より御礼を申し上げます。誠に有難うございました。

平成23610日             TOG海外メディカルツアー

プランナー 三宅 馨(TOG313